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人と違う道を選んでみたら"チルい人生"だった


日記

さようなら、大麻事業

2024年05月01日(水)

世界を救うためにタイで有機大麻農業をやる」の記事を書いて約1年半が経ったけど、簡潔に言うと計画していた大麻事業を一旦終わらせることにした。

何があったか今から書くけど、今まで忙しくてSNS放置してたらTwitterで自殺したって噂が流れた。いや、ストレスこれ以上抱えたくなかったからSNS止めてただけなんだけど。ってか、ツイ主、誰だよ。

酔った勢いで同席した人の話をツイートしたって言い訳してるけど、マジで酒は大麻より悪だわ。まぁこんな老害は置いておいて、なんで今まで計画してたタイ嫁の大麻事業を終わらせることになったのかを話をしてから、自殺の噂にもなった「別居」についても書こうと思うけど少し長いので時間ある時に読んでね。

投資先を間違えた

大麻事業は金がかかるとは予想してたけど、投資先完全に間違えた結果、金使いすぎた。1年半で1000万以上余裕で飛んじゃった。笑いたいけど笑えない。

大麻事業をスタートしてすぐに1500苗植えられる1ライの土地を借りたところまでは順調だった。「1500苗植えるぞ!」って意気込んで鶏糞や牛糞や米ぬかなどの資材を大量購入して、壊れかけのポンコツ耕運機借りて耕して、雨水引くための池に繋ぐ水ポンプをジャングルかき分けて引いて、毎日成長する雑草と戦いながらマルチシート引いて、開花期で使う肥料と苗を入れる穴を何日もかけて掘ったところまでも順調だった。あとは数ヶ月後に開花期に入れる苗を入れて、美味しい有機大麻をコストを下げ、売るぞ!と意気込んでいたら地主が急に「土地売ることになったからすぐ出てって」と通告されて、突然農地を失った。契約書もまいたし、契約書をタイ嫁と地主が一緒に持ってる写真もあったけどタイでは地主が強いから関係ない。ただただ強制終了させられた。

結果として農地を失い、1円も回収できずに時間と大金が消えた。

これ以外にも予想もしないトラブルはたくさん起こった。例えばタイ人の場合でも大麻栽培する栽培ライセンスを取得する必要があって、大家さんの許可が必要なんだけど、突如家を更新する1ヶ月前に大家さんに「来年は大麻栽培の書類にサインできない」と言われてしまい、引っ越しを急遽しないといけなくなった。予算内で大麻栽培OKの家を見つけるだけでも大変なのに300以上ある苗、自分たちの私物、以前購入した家電、そして4週間以内で引越しを全て完了しないといけない時間制限と急遽100万近い引越し代と補強費が必要になった。あの頃も「もう詰んだわ」って本気で思った。だけど、偶然が重なってなんとか今の家を見つけられて、知り合いも助けてくれて無事引っ越しできたけどマジで過酷だった。

それに新しい家に引っ越してタイ嫁が「室内栽培メインにする!」って決めて、インドアメインで栽培始めたら電気代が高すぎて驚いた。野外と室内半分半分で栽培してる時も土と肥料の固定費が高くて節約もっとできないか考えてたくらいお金に関してはシビアだったのに電気代が3倍以上に増えて死んだ。この環境作るためにクーラーとか棚とか色々買ったんだけど、想像を超えるコストがかかったのも痛かった。

こいつらをなんとか回収する為にクオリティーの良い大麻育てたいけど、これまた難しい。いや、栽培知識が全くのゼロからの大麻事業スタートだったので全く思い通りにいかないのは当たり前だった。

栽培知識がなかった

「大麻は雑草だからほっといてもどこでも育つ」とはよく聞くけど、売れる大麻が育つかと言われると全く別の話だ。クオリティーを求めるなら光や栄養素や水などこだわらないといけないポイントが山ほどあって、全然売れる大麻を作るのは簡単ではない。

有機栽培でやる場合は人間も腐ったものを食べたら病気になるのと同じで有機資材をどのタイミングで使うかが大切だったり、どのステージの時にどれだけの肥料をどれだけの量で与えるのかも大切だったり、水も何時にどれくらいの量を与えるのかなどクオリティーの良い大麻を育てようと思うと重要なポイントが山ほどある。栽培方法だけじゃない。スタートの”種選び”も超大切。

人間も100人いれば20人くらい優秀で、1人くらい天才がいるように植物も種を選ぶ段階で選択を間違えるとどれだけ時間をかけても品質の良い大麻は収穫できない。大切なのは天才を見つけて、その苗をマザープラントにしてクローンを取りながら収穫すること。つまり、品質が悪い苗からクローンを採取して、数を増やして育て続けても良い大麻は収穫できない。こんな当たり前のことを当時は「どれも大体同じように収穫できるだろう」と安易に考えながら10ヶ月栽培した結果、手元に優秀な苗は少なく、再度種から作業をしないといけなくなった。種から収穫まで6ヶ月も時間がかかるし、この間はただただお金を流す作業になる。結果として自分は種選びも栽培方法も未熟だった。

唯一の救いだったのはそんな状態でも良い種は数種類あったし、タイ嫁の中でも今の環境でのベストサイズの大麻が収穫できた。

これが今の栽培環境とスキルで出来る最高作品。キュアも終わったので知り合いに試し吸いしてもらって乾燥を聞いたら完璧。「これなら売れる!」と確信してタイ嫁の知り合いのディスペンサリーに行って、オーナーに試し吸いしてもらったら「匂いも味もトビも良いけど、サイズが小さいな。これだとポップコーンサイズになるから質が良くても値段が下がるよ」とおしそうな顔をされて言われた。

タイ嫁と自分は目を合わせて、難しそうな顔をお互いした。全く計画通りにいかない。

全く計画通りにいかない大麻事業

今後の苗の環境や収穫予定、売り上げ予想などの数字は管理してたのでおおよその月の売り上げなども予想していて、その売り上げで何をするのかを色々計画していた。当時の収穫量と売り上げでも結構今年の目標がクリアできるかギリギリだったのにポップコーンとしてしか売れないとなると全然足りない。しかも、彼らに渡したサイズがポップコーンなら今後収穫する苗もポップコーン扱いされる可能性が高いし、すぐにサイズが改善されるようなアイデアを持ってるわけでもない。ってか、そもそも4月から売り上げがあると思っていたら投資で用意してた貯金もやばくなってきた。

そして、追い詰めるかのように今の栽培環境ではポップコーンが限界かもと判明。バンコクに住むタイ人のグロアーの人が家の栽培環境を見直してくれた時に開花室のライトの出力が大きな原因の1つとわかった。中国製のライトは安いけど、電気代は高いし、記載してる数字よりも弱いことが多い。逆にアメリカ製のライトは高いけど、出力もちゃんと出るし、電気代も抑えられる。となると、アメリカ製のライトを買いたいんだけど1本20万円前後と聞いて唖然。それに他の最低限必要なものを揃えたら…だめだ、全然お金が足りない。

「もう詰んだな」と1人ずっと考え込んでた。

タイ嫁はバンコクに修行に行く

そんな落ち込んでる自分を横目にタイ嫁がバンコクのグロアーの人と真剣にスマホ越しに苗を見せながら15分ほど話し込んでた。タイ語だから何を話してるか分からないけど、「ありがとう、ありがとう」とお礼を何やらお礼を言ってた。電話を切ってすぐ「何話してたの?」と聞いたら「私、決めた。親友の家がバンコクにあるからそこに数ヶ月滞在して、滞在中はグロアーの彼らのファームに行って勉強してくる」と言ってきた。

突然すぎる提案にポカーンとしてると「あと今年は室内栽培終了!来年本気で栽培できるように環境と資金を整える!だから、今開花期入ってる萎え終わったら全部消して、外で出来る数だけ栽培する。あと家にある苗も元気な苗だけ残して、他は捨てるから」と混乱してる上に混乱する話をしてきた。

そして、苗は8割強処分された。

なんかぐちゃぐちゃになったのでまとめると今年はできる範囲内でコストをかけないで大麻栽培をするのと今ある苗で病気っぽいのは全部処分して、調子の良い苗だけ外で育てるのとタイ嫁は4月から数ヶ月バンコクに住んで僕はパタヤに残るということが決まったみたい。

「えー」って思ったけど正直今のスキルと知識では目標のクオリティーまであとどれだけ時間がかかるかわからないし、タイ嫁も日本語や英語ではなく、タイ語で栽培に関して色々聞いた方が短期間で身につくのは間違いないから止めることはしなかった。そして、こうしてタイ嫁との別居生活が始まった。

別居と聞くとひとりぼっちな感じに聞こえるけど、全く違う。元々日本人の友達が1人住んでたんだけど、タイ嫁が出て行くのと入れ替えで10代の若いタイ人が2人家に住み始めた。誰なのか聞いたらタイ嫁の知り合いでタイ嫁がいない間のタイ語のサポートと大麻栽培のサポートをするらしくタイ嫁がいない間は家に住み込むらしい。

「またかい…」と思う人もいるかもしれないが不思議ともう人が増えることに驚くことがなくなった。突然のタイ人が住み込むのは息をする感覚で今までもレディーボーイが転がり込んだり、親友が転がり込んだり、猫が転がり込んだり、カエル1000匹転がり込んだりと色々あった自分にはタイ人が2人増えるくらいなんとも感じなくなってる。麻痺ってるのか正常なのかそろそろ疑わないといけない。

そんな相変わらず意味のわからんタイ生活だけど、一旦大麻事業はストップするから大きな出費はかなり減るので助かるのと計画を練り直す時間が作れた。それにタイの大麻関連の法律も今年来年で色々変わるから待機期間としてはちょうど良いし、今までCBD品種の栽培が全然うまくいかなくて、栽培方法や肥料など色々研究したいとタイ嫁とも嘆いてたので勉強に時間とコストを使えるのは良い。マイナスなことばかり考えないでプラスに考えると良いタイミングだったのかもしれない。自分の財布だけよ、非常に驚いているのは。

引き続きCBDメインで大麻栽培は続けるので大麻栽培記録についてはこっちのブログで引き続き書いていこうと思いますので興味ある方はチェックを。

タイで大麻事業を1年半やって思ったこと

「大麻って儲かるんでしょ?」とか「簡単に栽培できていいね」とか色々言われるけど知識もない素人が無知識で栽培環境作ろうとすれば無駄なコストがかかるし、大麻を収穫するまでも6ヶ月はかかるのでこの期間のコストはもちろん、途中で枯れたり収穫したら小さかったりと凹み半端ないし、そもそも売るのも顧客との信頼関係を他言語で構築しないといけないから時間がかかる。多分ケミカルで初めから全部やってればある程度のものができたかもしれないけど、有機栽培にこだわった結果がスタートラインにも立ててない状態。そもそも初心者に有機栽培はハードルが高かったことをもっと理解しておくべきだった。

それに大麻に対しての法律も不安定すぎる。タイは適当な国だからグレーが色々な場面で使えちゃうので大麻事業でもグレーで経営してる人は多い。1年前にチェンマイのディスペンサリーでライセンス持ってやってる店舗は20店舗だけだったとか。この数はどうかわからないけど、それくらいグレーでやってる人たち(特に外国人)は多い。そんな人たちを締め出すための法律改正なんだけどまだまだ不安定。

あと日本人の大麻栽培者も何人か出会ったけど、栽培免許も持ってなさそうなグレーな人ばかりだから接点は持たなかった。現実問題ライセンスがなくても栽培も販売もできる環境だけど、もちろん違法行為。こんな糞チル野郎が多いせいで法律も厳しくなるんだよね。ホワイトにやってる自分たちが馬鹿らしくなる。あと元々闇世界にいた人たちが多いので距離取りたい人は彼らが優しい顔してても近づかないように。自分の知ってる限りでも大麻界隈で有名なインフルエンサー含めて揉め事老害野郎が多いし、信ぴょう性の高い裏話もなぜか自分に集まってくるけど、どれも関わりたくない話ばかり。近づかないが吉。

だけど、中には面白そうな日本人の方もいて、例えばパヤオに住んでる野外で同じ有機大麻栽培をしてるヒロさん(@PCJ_Hiro)に会いに10時間くらいかけて会いに行って、グリーンハウスなど見学させていただいて、ご飯だけじゃなく宿泊までさせていただいて、朝まで今後の大麻の未来について話をした。悪い日本人が多いけど、良い日本人もいるから難しい。タイ生活での裏話や大麻栽培に関することはvoicyで近々話すので興味ある人はフォローしてね。

大麻事業は一旦ストップしたけど、引き続きタイ嫁は大麻栽培はできる範囲でやるのでパタヤくる方は連絡してね!そして、再度2025年に挑戦できるように資金と計画を作り直す。もちろん大麻栽培の勉強も怠らず、CBDを栽培しながらパタヤを過ごす1日にぴったりのフルコースの大麻を揃える旅に出る。

最後に短期間で色々事件起こりすぎてSNSで深く話してなかったがために勝手に自殺したみたいな噂を流れてしまったけど、普通に生きてるので安心してください!あと噂流した老害が警察署前で話しようというから友達50人くらいで行って、みんなの前で謝罪と噂を作った理由について聞きたいと思いますので興味ある方はTwitterをフォローしてもらえればリアルタイムで公開処刑見れるので要チェック。


※この記事は2024/05/01に公開した情報になります。
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この記事を書いたのは...

出会って1週間のニューヨーカーと結婚、2年目で突然離婚&ホームレスから起業して生き返って、コロナで再び事業死亡から新規事業で借金返済して、新規事業調査で訪れたタイで出会って1週間のタイ人と結婚みたいな波乱万丈な人生送ってます。詳しい自己紹介はこちらから。

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