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想像できる歳の取り方はしたくない

2021年10月22日(金)


ニューヨークは数日前まで半袖だったけど、いつの間にかダウンを着てる人がいるくらい寒くなった。

寒いニューヨークの街を歩くのが僕は好きだ。あの鼻の奥にツーンと真冬の寒さは嫌いだけど、ちょっと肌寒くて小走りしたくなるような寒さは好き。クローゼットの奥から秋冬の服を出して、何を着ようか小一時間悩んだ。大体のオシャレさんは靴から決めるっていうけど、僕は靴下から決めないといけないから時間がかる。

普段から服を決めるのは秒で決まるか数十分悩むかどっちかなんだけど、今日は久しぶりの秋冬物だったから時間がかかった。まぁ色々久しぶりの服を出して、「お、久しぶりにこれ着ちゃうか〜」って選んでる時間がまた好きだったりする。

そんなことをしていたら昼から予定していた「OVERCOAT」のインタビュー時間に遅刻しそうになった。急いで家を出て、チャイナタウンに向かった。チャイナタウンにあるオフィスに行くと連絡が取れなかったから近くの猫を触りに行くことにした。ニューヨーカーは基本時間にルーズなのは当たり前なので連絡が取れなくなったくらいでは怒らない。

「何か仕事で忙しいんだろうな」とプラス思考に考えて、時間を無駄にしないように日頃のストレス解消に猫を触りに行った。今日の猫は目が全然開いてなかった。遠い何かを見てるような姿が印象的だった。

そんな感じで戯れてたら大丸さんから連絡が来て、オフィスに向かった。顔見知りのスタッフがドアを開けてくれて、中に入ると大丸さんはスタッフと真剣に制作中の商品について説明していた。普段は口数が多い方ではない印象だけど、服のことになると人が変わったように色々話してくれる。本当に服が好きなんだなっていうのを毎回話をさせてもらうたびに思う。

今日はそんな大丸さんが20年以上前にニューヨークに移住した時からブランドが出来るまでの話を記事にする為にインタビューをさせていただく時間を作ってもらっていた。

インタビュー内容は公開したらこの記事にもリンクを貼るのでもうしばらくお待ちを。だけど、1つめちゃくちゃ共感する話が聞けたので、それだけシェアしたいなって思って今ブログを書いています。

大丸さんは日本での生活を全て捨てて、とあるブランドからのヘッドハンティングでニューヨークに渡米することになった。ビザサポートも給料も出すから裸一貫できてくれという言葉を信じて本当に裸一貫で渡米した。だけど待ち受けていたのは地獄だった。911の影響でビザが厳しくなったことでブランド側がビザサポートができなくなって、全ての計画が壊れてしまった。

この話を聞いた時は一呼吸も置かないで食い入るように「なんでニューヨークに残ったのですか?」と聞いたが、実は僕は答えをなんとなくわかっていた。大丸さんは一呼吸置いて「裸一貫で渡米したんだよ?帰る場所なんてないさ。実家に帰ってもその先の未来は見えるから面白くないんだ」って答えた。

めちゃくちゃ共感した。

そうなんだ、つまらないんだよ。

僕も30歳の時に突然離婚が決まった。あの時はニューヨークには帰る場所も仕事もお金もなかったけど、日本に一時帰国してる途中だったから日本に移住することもグリーンカードの僕には簡単だった。だけど、僕はニューヨークでホームレスになるって答えがわかっていても、ニューヨークにスーツケース1つで戻った。理由は全く同じで日本にそのまま移住したら40歳の僕がうっすら見えてしまって、面白くなかった。

この考え方はぶっ飛んでるかもしれないけど、夢を追ってる人は見えない未来に挑戦してる人が多い。だからこそ、辛い境地に立たされると辛い方を選択しがちだ。それは辛いことの先に面白いことが待ってるって知ってるから。

数年前に経営者の先輩が「登山って登ってる時って本当に嫌じゃん?だけど、山頂に到着した時の感動の数秒よりも登山中の辛いことの方が良い経験として残らない?つまり、辛いことをした方が経験として残るから幸せになれるんだよ」って話をした時に腑に落ちた。人間は辛いことを選択した方が経験が得られるから、必然的に成長する。

そんな感覚が僕にもある。だから僕は大丸さんが何て答えるのかわかっていた。

色々話し込んでいたら日が落ちていた。やっぱり面白い人生歩いてる人のストーリーを聞くと本当に面白いし、刺激になる。なんか聞いたことを整理したくて、落ち着くまで歩こうと思って歩いていたらタイムズスクエアまで歩いていた。多分40分くらい歩いていたと思う。

夜のタイムズスクエアはコロナ前と同じくらいの人が外に溢れていた。偽物キャラもパフォーマーも復活したってことはもうニューヨークは完全に復活したと言っていいんじゃないかな?

とは言っても、11月から全ての経路でアメリカ入る時はワクチン完了が義務化されることが発表された。世界単位でルール化するには時間がかかるから、理由があってワクチンが打てない人やワクチン反対派の人はまだ海外に行けないけどもうしょうがない。これしかコロナ禍で海外を移動する方法はない。

時代の変化は想像以上のスピードで進んでいる。そんな時に人生の選択をしないといけない人は案外多いと思うけど、そんな時は辛い選択肢を取ることにもチャレンジしてほしい。未来が見えると頑張ってもそこまでしかいけないけど、見えない未来は自分次第でどれだけでも明るくなる。騙されたと思って、辛い道をとって欲しい。そして、いつかその選択が正しかったと自分に言える日が来ることを信じて走って欲しい。

自分の人生は自分の選択次第でどうにでも変わる。

この記事を書いたのは...

1週間でニューヨーカーと結婚したり、急に離婚してニューヨークでホームレスになったりと色々経験済。コロナで事業全滅→新規事業立ち上げ→右肩上がり。NYC在住歴8年目でブランディングとマーケティングの仕事や新事業立ち上げやってます。ギャラリーや美術館好き。詳しい自己紹介はこちらから。

※この記事は2021/10/22に公開した情報になります。
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