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人と違う道を選んでみたら"チルい人生"だった


日記

最近のニューヨークは生きづらいって感じる

2021年11月13日(土)

朝4時30分、もう朝か。最近徹夜続きなのに終わらないタスクにお手上げ状態な日が続いてる。もう何時間椅子に座ってるのだろうか?体の疲れよりも心が疲れが酷かった。そういえば最近は美術館にもギャラリーにも行く時間がなかった。

今すぐベットに横になるか、もう少し仕事をして街に出るか。

悩んだけど、ちょうどこの時期の朝のセントラルパークは紅葉がすごい綺麗だったのを思い出した。そうだ、朝の紅葉が綺麗なセントラルパークをインスタライブでフォロワーさんに見せて、その後はちょっと気分転換にメトロポリタン美術館に行くことにした。そうと決まればすぐにオンラインでメトロポリタン美術館のチケットを眠い目を擦りながら購入した。

紅葉の季節のセントラルパークは本当に綺麗。少し肌寒いけど、こんなのニューヨーカーからすれば寒いに入らない。この最高な時期は1ヶ月くらいしかないから旅行に来る人はタイミングを間違えないように。ニューヨークの冬は本当に寒い。

インスタライブを1時間ほどした。スマホをpixelに変えてから画質がすごい良くなり、フォロワーさんも「本当にニューヨークにいるみたい」と喜んでくれて嬉しかった。僕も逆の立場なら嬉しいだろうなって思うから、ゆっくり1人でボーと椅子に座るより、みんなでワイワイ共有した方が良い。

そんな感じで気分良く朝ごはんを食べるために近くのカフェをGoogle Mapで探したら、すぐ近くにニューヨークに何店舗かある「インスタグラムで最も投稿されたNYCレストラントップ10」にも選ばれたカフェ「MAMAN」があった。このカフェの食器も店内も写真下手でもインスタ映えする写真が撮れるので、このカフェで朝ごはんを食べることにした。

店の中は「MAMAN」を代表する青の花柄のデザインでいっぱい。この柄がインスタ映えするらしく、近くにいた若い女性もコーヒー片手に自撮りしていた。インフルエンサーとして長く活動しているのもあって、このデザインが流行るのは少しわかる。このデザインは白人女性が好きそう。

ずらっと並ぶパンたち。これだけ種類があるとどれも美味しそうに見えて、悩んだけど糖分を取らないといけなかったのでチョコレートクロワッサンとアールグレイの温かい紅茶を頼んだ。

スタッフは手際良く準備をし始めて、レジの係の人が「9ドルです」と僕に言った。紅茶が3.5ドル、クロワッサンが4.5ドル…感覚では0.5ずつ上がってるイメージ。

(Voicy:#22 アメリカのインフレ度合いが想像以上にヤバい

チップを入れて、10.5ドルか…それにしても高い。思わず愚痴ツイートをしてしまった。これにさらに僕の場合は収入のほとんどが日本円で支払いがドルのダブルパンチは辛すぎる。とりあえず円安だけでもなんとかしてくれ。

「最近のニューヨークは生きづらいわ…」

アメリカのインフレはまだ酷くなるって言うけど、どこまで酷くなるのだろうか?僕がニューヨークに旅行者として来てた時は円高で、1ドル79円の時もあった。これはドルだけじゃない、元もウォンもバーツも今と比べると日本円は本当に弱くなったなって20年くらいの期間で為替を見ると思う。

僕はラッキーだった。20代はお金が本当になかったけど、円が強かったからニューヨークでも節約すれば3ヶ月滞在できたけど、もしコロナ禍ならPCR検査の費用もあるし、隔離が必要な場合はホテル代も必要になる可能性もある。もちろん航空券も値上がりしてる。僕が20代の頃に日本からニューヨークまで最安で5万代で航空券を買った経験がある。今は日本に帰国する時は3倍近くの金額を払ってるのが信じられない。

今後お金がない若者はニューヨークに行くことは今まで以上に難しくなるし、僕のように日本円が収入ベースになってる人にとって、ニューヨークで生きるのは地獄でしかない。早くやりたい海外事業をスタートしたいけど、あと1年は難しい。

コロナ禍でも日本に住んでる友達に何回も「日本に戻らないの?」と聞かれた。当時は安全面から聞かれたけど、今は物価の問題もある。この2つに共通してるのは「日本の方が住みやすいんだから戻っておいでよ」ってことを彼らは僕に言いたかったんだろうが、僕は全くそうは思わなかった。

僕の知り合いで世界中を飛び回ってるアートコレクターの知り合いがいる。彼のコレクションの一部がMoMAにコレクションされてるだいぶ変わった先輩でニューヨークに来るといつもワインを一緒に飲む。

彼とワインを飲んでる時に「Kei君は40歳まではホームレスになってでもニューヨークにいるべきだよ!40代からが勝負だよ。その時にどれだけ強いカードを持っているかが大切!ニューヨークは世界を飛び回ってる俺から見ても特別な場所だなって思う街で、人間として学ぶことがたくさんニューヨークなら短時間で学べる。それを20代,30代で学べるだけ学ぶんだよ!」と酔っ払いながら話していた。

僕もそう思う、ニューヨークには学ぶことだらけだし、40代までにどれだけ挑戦して、失敗して、経験を詰めるかが人生の勝負だと思ってる。それもたった1回の勝負。負けられない戦いだからこそ、辛くても40歳までニューヨーク戦いたい。

1時間くらいカフェで読書をして時間を過ごして、メトロポリタン美術館に向かった。コロナ禍になってからオンラインでチケットを取るのがルール化されたみたいで、この日もチケットをオンラインで購入した人が列を作っていた。朝一に行くと人が少ないからゆっくり見れるけど、昼前になると人でいっぱいになる。

街中を歩いているとマスクをしてない人が多くなったけど、美術館ではマスクは必須になる。仮にマスクを下げて歩いてるもんなら、スタッフに「PUT ON THE MASK」と少し強めに言われるからご注意を。

たまたま1919年に起こった。美術と文学で用いられた前衛的な表現スタイルが特徴フランスの芸術運動「シュルレアリスム」の展示がされていた。Twitterで「このロブスター黒電話なに?」ってツイートしたら、まさかのダリの作品だったことをコメントで教えてもらった。SNSとは本当に便利だ。

展示されてる作品の中で個人的に一番好きだったのがこの雑誌。当時ナチス配下の中で支給される物資を集めて、手作りで作ったシュルレアリスム派の雑誌らしく、この雑誌は複数の有志で作ったんだけど、メンバーの一部は一度も仲間に会わないで死んだらしい。

アートは当時のアーティストたちの心の中にある葛藤や意思が形として残ってるから興味深い。何百年後かには同じように未来の人たちも今の僕たちの時代から生まれたアート作品を見て同じことを思うと思うと今の時代も面白い。

2時間くらいゆっくり作品を鑑賞してから、ソーホーに向かった。インスタ経由で知り合ったハワイで20年以上ウェディングプランナーの仕事をしてる「小林直子さん」に友達でCBDカフェをやってるマヤちゃんとヴィーガンメディアを運営してるサトっちゃんを紹介した。みんな経営陣だからビジネスの話が多くて、個人的には楽しかった。なんかマヤちゃんに関してはモデルの仕事をお願いしたいみたいな話にもなってた。

やっぱりニューヨークには面白い人が本当に多いし、面白い人が集まる不思議な街だなって彼らが笑い合いながら話をしてるのを見て思った。それにまだまだ生きづらい日は続くだろうけど、ニューヨークのエネルギーがゼロにならない限り、僕はここにいるって確信した。


※この記事は2021/11/13に公開した情報になります。
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この記事を書いたのは...

出会って1週間のニューヨーカーと結婚、2年目で突然離婚&ホームレスから起業して生き返って、コロナで再び事業死亡から新規事業で借金返済して、新規事業調査で訪れたタイで出会って1週間のタイ人と結婚みたいな波乱万丈な人生送ってます。詳しい自己紹介はこちらから。

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