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タイ

日記

久しぶりに”男問題”で人生狂わされそう

2024年10月11日(金)

朝5時43分、いつもより遅く目が覚めた。寝る前まで枕元にいたガンジャ(シャム猫)は窓際で遠くを見ていて、自分が起きたことには気付いていなかった。二度寝したいけど6時には大麻の苗が置いてあるテントの電気が付くので、水やりの準備や資材の確認など、農家を引退した今でも毎朝やることはあるから体を無理やり起こした。それでも、こんな生活を毎日2年間続けているのは、大麻という植物が大好きだからであり、大切に育てている大麻に何かトラブルが起こったら発狂ものだ。

だけど、この日の朝は事件が起きた。

親友から託された”ユニークな品種”に事件

僕はパタヤに移住してから、大麻関係の日本人とはほとんど接点がないが、親友とも呼べるクリエイティブな大麻愛好家で海外出身のパタヤ在住の仲間が数人いる。その中の1人であるロシア人の彼はオーガニック大好き人間で、竹フィルターやドライフードペーパーなどをハンドメイドで作ったり、ドライフラワーを混ぜたジョイントなどユニークなプロダクトを作っていた。彼とは自然を愛する点やオーガニックへのこだわりなど、好きなものが共通していることが多く、定期的にお互いの家を訪ねてチルしていた。

4ヶ月ほど前に彼の家に遊びに行った際、大麻盆栽の話をしていた彼が部屋から何かを持ってきて「大麻盆栽をやるなら、大事にしていたこの種をあげるよ!これはAustralian Bastard Cannabis(通称ABC)というオーストラリア原種の大麻品種で、見た目がとてもユニークだから大麻盆栽にぴったりだと思う。しかも、5粒とも雌だから安心して育てて!」と言って、5粒の種を僕にくれた。ABCなんて品種は聞いたことがなかったが、ネットで調べると葉は小さく丸い形をしており、確かに一見すると大麻には見えない。こんなに面白い品種が大麻にもあるのかと感動したのを覚えている。

ワクワクしながら家に帰り、すぐに発芽作業に取りかかった。この種は彼の友達がオーストラリアから直接タイに持ってきたもので、受け取ってから半年以上経っていたため、発芽するかどうか心配だったが、最終的に3粒だけ発芽した。この3粒の中から一番良い苗をマザーにして、今後使い続けられるように、他の品種よりも慎重かつ丁寧に最高の環境で育てた。僕の大麻盆栽は大麻以外にも様々な花や植物を取り入れるコレクションラインも作っていて、ABCはこのラインで使う予定の重要な品種だった。

そして、今朝苗を確認に回るとまさかの3鉢中2鉢が雄だったことが判明。即廃棄した。。

しかも、1ヶ月前に20本以上クローンを取って発根作業も終えたばかりだった。生き残るクローンは3鉢のみ…。えっ、またクローンを育てて、再度ある程度クローンを取れるサイズまで大きくするのに3ヶ月かかるし、そこから開花させることを考えたら5ヶ月も計画がズレる。本当に腰から砕け落ちそうだった。

近々、大麻盆栽をバンコクで展示する予定だったが、その際の強い武器の1つが使えなくなってしまったことのダメージが大きすぎて、立ち直るのに数時間かかった。バンコクはパタヤとは違って、アートや新しいことに対して敏感で、周りの人たちの声を聞いても大麻盆栽がバンコクで評価されるのは確実だったからこそ、ショックが大きかった。

けど、正直この事件が起きそうな予感はしていた。1ヶ月ほど前に雄雌判断をしようと思って3鉢を色々な角度から観察したが、葉っぱが特徴的すぎて、現物を見たことのない自分には見分けがつかなかったし、雌特有のヒゲが全然出ていないのも怪しかった。雄なのでは?とも思ったが、ABCの特性かもしれないし、何より友達が雌の種だと言っていたので信用していた。それでも、開花期に入れて1ヶ月経った段階で1苗(結果、この苗だけが雌)が薄らヒゲっぽいものがあるように見えたので、3苗とも大丈夫だろうと思っていたら、この結果だ。

はぁー、普通の品種ならここまでダメージはないけど、大麻盆栽でユニークさを出すために取り入れる予定だったABCがまだ半年後からしか戦力にならないなんて本当にがっかりだ。そして、心配なのは生き残った1苗の花の仕上がり具合。今回は1苗しかないから選びようがない。もしこの苗の花が全く実らないハズレ種だったら、ABCを取り入れるプロジェクトは一度捨てざるを得ない。

あー、本当に辛い。友達からもらった繋がりのある苗だからこそ使い続けたい。まだ結果がわからないからなんとも言えないが、この1苗が良い花を実らせてくれることを祈ってる。また1ヶ月後辺りに答え合わせの記事書きます。

PS:タイ嫁とは喧嘩は多いが仲良しだし、他に男作られるほど自分の魅力が今は落ちていないとわかっているので、ご安心ください。


※この記事は2024/10/11に公開した情報になります。
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この記事を書いたのは...

【街路ch出演】ニューヨーカーと出会って1週間で結婚し、ニューヨークに移住。しかし、2年で離婚し、その後8年間ニューヨークで波乱万丈な生活を一人で生き抜きました。10年後、パタヤでゴーゴー嬢と結婚し、タイに移住。かつては有機大麻農家として働いていましたが、現在は大麻盆栽家に転職しています。大麻盆栽「Wabi sabi」では、環境に優しい有機肥料やミミズの土を使用し、廃材や苔を活用して、持続可能な未来を目指しています。自然との共生を体現し、大麻盆栽を通じて新しい視点を提供しています。詳しい自己紹介はこちらから。

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