今からバイヤーとして初めてニューヨークにある全米一の大きさを誇るアウトレット「ウッドベリーコモンプレミアムアウトレット」に買い付けに行こうと思ってる方向けに実際に個人バイヤーの自分が買い付けた利益が出るブランド商品と実際に買い付けて失敗した実例を紹介します。
この「ウッドベリーコモンプレミアムアウトレット」は240以上のブランドが出店してる全米一のアウトレットモールです!
まず「ウッドベリーコモンプレミアムアウトレット」ではアメリカブランドのみの買い付けがオススメです。
「Gucci」や「Balenciaga」などのヨーロッパブランドは日本のアウトレットとそこまで大きく変わりません。ヨーロッパブランドを安く買いたいなら「 イタリアでハイブランドの買い付けをした時の裏話を全部話します」の記事を参考にしてください。
「ウッドベリーコモンプレミアムアウトレット」へはバスでマンハッタンにある「42 St-Port Authority 」の駅のバス停から1時間で到着します。行き方についてはコチラの記事をお読みください。
(関連記事:ブラックフライデーにニューヨークにある格安アウトレット「ウッドベリーコモンアウトレット」に行ってみた)
まずアウトレットで商品を買い付けを買い付ける場合に大きく左右するのは間違いなく「運」です!
店舗などでしたら新作がメインで取り扱われているため公式ホームページなどをみれば何が陳列されているかは想像がつきますが、アウトレットの場合はアウトレット商品やリストック(再販)になるので、どのタイミングでどの商品が販売されるかはわかりません。
まずは夢を見ていただくために、実際に自分が過去に買い付けに行った際にタイミング良く見つけた「利益が出る商品」を紹介します!
このスニーカーは「Nike(ナイキ)」で見つけた「Blazer Mid ‘NY vs LA’」です。これは89,99ドル(約9,700円)で販売されていましたが日本では約38,000円前後で取引されていました。
アメリカ発のスニーカー売買サイト「StockX」でもサイズ9は350ドルで発売されています。この時は5足買ったので全部売れたら1つにつき260ドルの利益が出るので1300ドルの利益が出る計算です。
また、アメリカのアウトレットショップは購入個数制限がないとこの間スタッフが言っていたので余裕がある人は大量に買っても良いのですが、実際にスニーカーやダウンジャケットのように幅を取る商品を買い付ける場合、スーツケース2個(エコノミー客の方が無料で預けられるMax)で持って帰ろうとしてる場合、このサイズの商品を複数個買い付けしただけでスーツケースがパンパンになるので考えて買い付けましょう。
「何当たり前のこと言ってるの?」と思うかもしれないですが、目移りしすぎて帰りのスーツケースのことを忘れて買い付けしてしまう人が正直多い。
利益が取れる商品もたくさんありますが、この商品(Blazer Mid ‘NY vs LA’)レベルの利益率の高さの商品と出会える確率は低いです。だけど、どれくらいの商品が1回のアウトレット買い付けでどれくらい買えるのか気になる人もいると思うんで、このnoteでは実際に2020年1月に買い付けに行った際に購入した商品を紹介とおまけでどうやってリサーチや商品代金を決めているか具体的に教えます。
1:サイズと重さを考えてください
2:リサーチを必ずしてください
3:出品可能なブランドなのか
僕が個人バイヤーの方をアウトレットモールでアテンドするときに買い付けをする上で気をつけて欲しいと言ってることが3つあります。
買い付けをする上で考えないといけなのが「買い付けする商品のサイズと重さ」です。例えばデザイン、耐久性、収納性の三拍子が揃ったビジネスアイテムが有名なアメリカ発の「TUMI」の商品は確かに日本に比べると安く購入できるため利益率を考えても仕入れても良い商品かもしれないけど、スーツケースなど入らないものはもちろん、リュックなどスーツケースの幅を取るものはあまりオススメできない。
仮に幅を取る商品が1万円の利益があるなら、小物で3000円利益が出るものを3つ仕入れたほうがスーツケースの余裕を考えると良い。
どうしてもサイズが大きい商品や重い商品を仕入れたい場合は帰国前に郵便局で「別送品」で私物を送ってスーツケースに余裕を作りましょう。
「別送品」とは、引越荷物、旅先で不要になった身回品、土産品などを、携帯品として持ち帰るものとは別に渡航先から郵便や宅配便などを利用して送ったものです。 別送品として簡易な手続きで通関できるものは、原則として本人の帰国(入国)後、6ヶ月以内に輸入する場合に限ります。
次にアウトレットモールに到着して店舗を回る際は勢いで買い付けるのではなく、リサーチを必ずしてから仕入れてください。可愛い商品でも世の中に需要がなければ「在庫になる=赤字」です。
リサーチで手軽に使えるのは「Buyma」です。
BUYMAは日本にいながら世界中のファッションアイテムを簡単に安全にそしてお得に購入できる、海外ファッション通販No1サイトです。欲しい商品を注文すると、世界中にいるパーソナルショッパー(出品者)たちが日本に届けてくれるサービスです。
Buymaは海外在住の日本人の方もバイヤーとして多くの人が参加しているオンラインサービスになります。そして、今回の僕のようにアウトレットで仕入れたものを販売してる人も多くいます。
まず始めにやるのは今から買い付けしようとしてる商品を既に出品してる人のページをチェックして「人気度」と「金額」をリサーチします。
商品をリサーチするためにはまず検索窓に検索したい商品名を入れて、商品ページを探してください。この際に見つからない商品は人気がないものになるので仕入れないが吉です。
商品が見つかった場合はまず「ほしいもの登録」と「アクセス数」と「お問い合わせ」と「着レポ」をチェックしましょう。
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・ほしいもの登録:お気に入りとして登録してる数(見込み客)
・アクセス数:ページにアクセスした数
・お問い合わせ:カラーバリエーションやサイズなどの問い合わせ数
・着レポ:実際に購入した人のレビュー数
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まず確認するのは「ほしいもの登録」と「お問い合わせ」の数です。この2つが多い商品は買い付けをしても在庫にならない可能性が高いです。
そして、カラーバリエーションがあるものはどのカラーを買えば良いか悩む人がいますが自分のセンスで買い付けるのはやめましょう!しっかりお問い合わせページを読んで人気カラーについてのヒントを探しましょう。
また、「アクセス数」もチェックしましょう。「ほしいもの登録」が多くても「アクセス数」が少なかったら「お気に入り」が多くても全体的に興味を持ってる人が少ないので買い付けは注意です。
最後に「着レポ」の数もチェックです。着レポは実際に届いた商品を着たり、身につけたりする人が投稿してくれた数なのですが、その売り手の人のファンだったり、よっぽどやり取りが良かったりしないと投稿しません。
多くの稼いでいるBuymaのバイヤーさんはファンを多く抱えてる場合が多く、「彼らだから売れている」ということもあります。なので、ファンがいない人は売れている商品を買い付けたからと言って、100%彼らと同じ金額で売れるという保証にはなりません。
あくまで売れる可能性が高い商品の見つけ方です。
最後に気をつけないといけないのが「出品可能なブランドなのか」チェックすることです。
例えば「UGG」はBuymaで売ることが出来るのは一部のバイヤーだけなので、買い付けをしてもBuymaで販売ができないです。なので、他のフリマアプリやヤフオクなどで売らないといけない=相場が変わります。
これはよくある話なのですが「Buymaで売れている価格」と「フリマで売られている価格」は異なる場合が多々あります。
このnoteでは同じ買い付け場所で買い付けをしてるバイヤーが簡単に見つかりやすい「Buyma」を使ったリサーチ方法を紹介しましたが、フリマアプリやヤフオクでも同じような方法でリサーチをすればだいたいの人気度や販売価格を調べることが出来ます。
また、買い付けできる個数が制限されているブランドもあります。
僕の体験談ではCoach(コーチ)で小物を合計2000ドルほど購入した際にパスポートのID情報から紐づけられて1ヶ月後でないと買えないと言われた経験があります。
ですが、他のブランドでは無限にあるだけ買っても良いというブランドもあるのでスタッフに確認を取ってから買いましょう。
2020年1月に「ウッドベリーコモンプレミアムアウトレット」に買い付けに行ったのですが、正直微妙でした。
まず、自分が買い付けしたのが「Marc Jacobs」の55ドル(約5,900円)の財布です。この財布はBuymaでは約10,900円で売られているので約5,000円の利益になります。しかも、お気に入り登録も1559人してたので仕入れました。
最近は小銭入れがついてる小さめの財布が人気みたいです。他にもあったのですがBuymaで調べる限り4000円以上利益が出るサイズ感が良い財布はなかったので、この財布を8個買いました。
このパスケースは40ドル(約4,300円)で買えるのですが、Buymaでは約9,500円で売られているので、利益は約5,200円になります。パスカードはかさばらないので買い付け商品としては良いですね。
会計時に200ドル以上購入したのでビニールバックがもらえました。これも普通に買うと30ドルで販売されていたので転売すればお昼代くらいは出ます。
次に「Nike(ナイキ)」に行きました。この「Pendleton x Air Force 1」のコラボスニーカーは日本未発売なのですが、アウトレットにて119.99ドル(約13,000円)で山積みに販売されていました。これはBuymaでは約23,700円で販売されているので利益も1万円くらいでるのですが、お気に入り登録数が15なのでスルーしました。
「Coach Men’s(コーチ メンズ)」に行きました。「Coach」は入り口でクーポン券を配ってることが多く、タイミングがいいと利益率の良い商品が格安で帰る場合があります。
この財布は割引されまくって60ドル(約6,500円)で販売されていましたが、これを買うのは要注意です。実際にBuymaで同じ商品を出品してる人を探してみると約24,000円で販売してる人がいましたが、お気に入り数は0でしたのでスルーです。
このように利幅はいいけど、売れない商品は多いので注意です。
次に「The North Face(ザ ノース フェイス)」にも行きました。バルトロライトジャケットかヌプシがあったら買い付けしようと思ったのですが、なしだったのでスルーしました。
個人用で買うなら良い感じのものがありましたが、買い付けとなると買えるものは少なかったな、、、って感じです。もし何か買い付けしようと思っているならBuymaをしっかりチェックしてください。
次に高級感あふれるセレブに愛されているアメリカ産のアクセサリーブランド「Swarovski(スワロフスキー)」にチラッと行きました。
以前知り合いのバイヤーさんに「あそこのアクセサリー売れるよ」と言われたことを思い出していったのですが、アウトレットで販売されているアクセサリーを売ってるバイヤーをBuymaで見つけるのは難しかったです。多分ですが人気がある商品は店舗で普通に売ってる商品が多い気がします。
想像以上動いて疲れたので、少し休憩です。僕は朝の10時に到着して、この時点で7時間が経過していました(夕方5時)。アウトレットで利益が出る商品を見つけるのは結構難しいし、体力が必要です。
もしファンがいれば彼らの要望する商品を買い付ければ良いのですが、ファンがいないバイヤーの人はプラットフォーム(Buymaやフリマアプリなど)に依存して新規のお客様に売るしか道はありません。だからこそ、在庫になるべくなりにくい人気の商品を見極めて買い付けするのがポイントです。
今日は疲れたのであとヨーロッパブランドを少しチェックしてから帰ることにしました。
前回のイタリアの買い付けの経験からアメリカの販売価格と比較がしやすい「PRADA(プラダ)」に行きました。
たまたま自分がイタリアのアウトレットに行った際に買い付けをしていた財布を発見しました!これは比較が簡単でラッキーです。
これはニューヨークのアウトレットだと255ドル(約27,000円)ですがイタリアのアウトレットだと180ユーロ(約21,000円)にさらにタックスフリーで戻ってくるので2万円を切る仕入れ値。ちなみに日本のBuymaで調べると31,700円なのでで買うのは「うーん」ですね。
今回の買い付けは8時間で打ち切りです!これでもアウトレットモールに出店してるブランドの全体の半分も回れてないという現実…正直1日で全部のブランドを回るのは無理です。なので、事前にどのブランドに買い付けに行くかリサーチをして、到着したら現地に売ってる商品調査とリサーチを繰り返して利益率がいい商品を見つけてください!運が良ければお宝に出会えるかも?
※この記事は2020/07/07に公開した情報になります。
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