本日、1年ぶりに1ドル150円を超えた。「まだまだ200円まで上がる」とか「これからは100円前後で落ち着く」とか色々な意見があるけど、今現在1ドルは150円なのが現実。この数字を見た時に「正直もう海外で何か掴むために飛び立つ日本人(特に若者)の数は減る」と直感的に思った。
自分が初めてニューヨークに行ったのはもう18年以上前になるけど、一番為替が良かった時は1ドル79円だったし、航空券も安いシーズンだったこともあったけど3月で全込み5万円で航空券を買えたし、当時は1泊20ドル(当時約1680円)の宿に泊まっていたから宿泊費もだいぶ抑えられた。
そんな生活でも1ヶ月滞在すると12-15万円くらい使ってたけど、当時のオンラインだけの仕事でも生活費くらいは稼げたからアルバイトの身分でも節約しながらも普通の生活をニューヨークでも過ごしていた。あれから13年が過ぎて今は1ドル2倍の150円で航空券は15万以上、宿泊費も格安でも1泊1万円越えが当たり前だし、コロナ後からはありえないくらい物価が上がっている。しかも、これはニューヨークだけでなく、世界的に見ても同じ。
例えば格安のイメージがあるタイでは確かに家賃は安いけど、10年前は1バーツ2.5円とかだったのが現在4.1円になったことと物価が少し上がったのもあるけど外でご飯を食べたり、スーパーに行っても安さは感じないし、なんなら「意外に値段するな」と思うことも確実に増えた。
「タイでこれか…」と現実を考えてたら「今20代で何か掴む為に海外に行く若者は昔の自分みたいな感覚で海外に行けるんだろうか?」と頭によぎった。
当時の何も持ってない自分も”自分探し”でニューヨークに行って、自分のやりたいことをニューヨークで掴んで、ニューヨーカーと結婚して、10年以上ニューヨークに住んだ。自分みたいに自分を探すために海外に行く人をたくさん見てきたし、その中では自分が見つかってうまく人生を楽しんでる人もいる。そして、彼らは口を揃えて「日本から出てよかった」という。海外の新しい価値観に触れることで固定概念が壊されて、自分らしさを手に入れたからこそ思うことなのかも知れない。この感覚は日本で体験するのはほぼ無理と言っても過言ではない。
もうなんでもいいから日本円の価値だけでも前に戻してくれ。1ドル150円も狂ってるし、1バーツ4.1円も狂ってるって。こんなレートじゃ海外旅行に行きたくても行けないし、日本しか知らん人が増えるのも問題。10年前は貧乏でも少し貯金すれば海外へ気軽に行けたけど、今のレートじゃ正直行くの無理だって
— Kei | 小さなニューヨーカー (@smallnycer) October 26, 2023
話を戻して、今の若者で当時の自分と同じ環境にいる人は今の時代に海外へ行けるんだろうか?と考えたら「まぁ無理だわな」って率直に思った。実際にコロナ後で海外在住組の中でも金銭的な問題で日本に帰国した人も何人も知ってる。日本は数十円上がっただけでクレームに繋がるから値上げと言ってもゆっくりだけど、海外では顧客の気持ちなど関係なく一気に数百円から数千円単位で上げてくる。その結果、ニューヨークでコーヒーとパンを頼むだけでもチップ入れて15ドル(約2250円)、ディナーなんて外で食べたら少ない品数でも一瞬で1万円の壁は超えてくる。今の為替だと1万円がたった66ドルにしか交換できないことに震える。
20代前半はアルバイトだったけど1ドル100円前後だったし、航空券は往復全込5万切ってたし、物価もまだ耐えられるレベルだった。タイなんて1バーツ2.5とかで全部が安くて、貧乏でも楽しく生き抜けたけど今は…ほんとに残念です。あの頃は良かったなんて言いたくないけど言っちゃうよ。めちゃ良かった
— Kei | 小さなニューヨーカー (@smallnycer) October 26, 2023
自分がもし今20代だったら当時みたいにニューヨークに3ヶ月住むなんて100%出来ない。
アルバイターなので時間はあるけど、お金が全然足りない。行きたくても行けるわけがない。なら、20代もしニューヨークに行かないで今までずっと日本いたとしたら?と想像したら…そんなクソつまらん30代の人生すぐ辞めたくなると思うとニューヨークで知れた色々なことは元々何もない自分の人生にめちゃくちゃ大きな影響を与えてくれたのを痛感する。
日本だと学歴や社会歴がないと社会から干される傾向があるけど、それを一発逆転してくれる1つが”海外での経験”だったのにそれが今の若者はできない現状を見ると本当にあまりこの言葉を使いたくないけどマジで「あの頃」に20代でよかったと心の底から思う。
だけど、次に問題なのが”なら彼らを見捨てていいのか?”問題。30代になって、20代の子達がお金の問題で外に出れないなら、彼らの負担が減る旅の仕方を考えるべきだし、これは先輩の仕事でもある。そう考えた時に「大麻農園に前作った家をどうにかできないか?」と考えたけど、
戦いましたがファームが正式に解約決定しました。土作りからやってたので悲しさでいっぱいですが悲しんでる余裕はありません。今日から考えて動きます#新しい大麻農園を探す旅の始まり pic.twitter.com/L918NlFHUb
— Kei | 世界のペコマンチ (@chill_5000) October 15, 2023
そういえばファーム勝手にオーナーに売られて、無くなったんだった。
なので、まだ先の話だけどファームを手に入れて、家を作ったら、そこに旅人が泊まれるようにしたい。最終的には有機で作った大麻と野菜と果物が食べ放題の小さな村を作るところまでやりたい。これは前から考えてた夢だったけど、今の現状を見ると宿泊費だけでも浮けばもっと海外に行ける若者も増えるはず。そう信じて彼らが泊まれる家が作れるようにこれから頑張ろうと思う。
(関連記事:世界を救うためにタイで有機大麻農業をやる)
その為にも大麻農家をタイ嫁と一緒に成功させないといけないので引き続き頑張ります。想像以上に高い壁はめちゃくちゃありますが、1つずつ乗り越えるので応援してください。
詳しい大麻事業に関しては公式ホームページからご確認ください。
※この記事は2023/10/26に公開した情報になります。
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