チャイナタウンでミーティングがあったから、少し前にチャイナタウンに行って、1人で中華を食べていた。
チャイナタウンは不思議な街だ。街中を歩いていると英語よりも中国語を聞く方が多い時だってよくある。数年前に中国人の友達とチャイナタウンの話になった時に「中国人はとりあえずチャイナタウンに行けば、仕事も家も学校も病院もなんでもあるから英語の不安はないね」って聞いてビックリした。
中国人コミュニティーまじでヤバい、日本人コミュニティー別の意味でヤバい。
中国人パワーを感じながら、ご飯をサッと食べて、ミーティングに向かった。行きしの途中で水を買いにデリに寄ると入り口にネコがいた。インスタグラムで何度かニューヨークのどこかのデリにネコが何匹か住み着いていて、そのネコが商品と商品の間に隠れている写真が可愛いって話題になってたのを思い出した。
オマエは、あのネコなのか…?あのネコかわからないけど、とにかく可愛い。ネコを触るのはいつぶりだろうか?本当に愛らしい。とりあえずギリギリまで触ってようと限界チャレンジをしたら10分ほど時間が経っていた。正直、焦った。”ネコと遊んでいて遅刻しました”なんて口が裂けても言えないから、駆け足で人混みを掻き分けた。
今回は僕がTwitterで何回か紹介してる元ギャルソンのパタンナー、クリエイティブディレクターの大丸隆平さんのブランド「OVERCOAT」にお邪魔した。
先輩のブランドが日本の番組で特集組まれてた!しかも、ミッシェルオバマ氏やハリス氏の服も作ってたのは知らなかった…僕もOvercoatのコート持ってるけど大丸さんとコートの話を話せば話すだけマジで天才であり、変態であり、国の宝だと心の底から思う
全編↓https://t.co/X6RDLH170M pic.twitter.com/agy5ElbPqk
— Kei | 小さなニューヨーカー (@smallnycer) November 30, 2020
ミッシェルオバマ氏やハリス氏の服も作ったすごい人!日本で開催したポップアップでは僕のフォロワーさんがたくさん来てくれたらしく、お礼を言われた。みんな、ありがとうね!
今は日本でもユナイテッドアローズやトゥモローランドとかにも置かれるようになったらしく、日本マーケットも順調と。そんな順調なブランドが僕に相談ってなんだろうか?って思ったけど、話を聞くと色々お手伝いできそうなことがあったので是非協力させていただくことに。
それにしてもシルエットも素材もデザインも完璧すぎる…今回は最高生地のセットアップに出会って、超悩んでます。物を増やすのが得意でない人間にとって、素敵なアイテムと出会うのは本当に辛すぎます。
「いやー、ニューヨークって相変わらず日本じゃ中々出会わない人とのチャンスをくれる街だな…」
今までやってきたことが少しずつ繋がってきてる感があるけど、まだまだ時間がかかる。3年?5年?先が長すぎて気持ちが少し落ちかけた。こんな時は綺麗な景色を見るに限る。善は急げということでマンハッタンの綺麗なビル群を見に、ユニオンスクエアでブルックリン行きのLの地下鉄に乗り換えからベットフォード駅で降りた。
地下鉄を降りたらあとはひたすらマンハッタン方向に歩くだけだから楽。途中、カフェでホットティーをテイクアウトして、遠くに見えるエンパイアステートビルディングに向かってひたすら歩く。10分くらい歩いていると、人が集まってる小さな公園が見えて、そこから見える景色が絶景だった。
…本当に美しいよね、マンハッタンのビル群って。
この日は最高にも特等席が空いてたから座って、ボーとマンハッタンのビル群を1時間くらい見ていた。
こうやってボーッとしていると昔の自分と出会う瞬間がある。
借金をしながらニューヨークを旅行してたころ、NBAを目指してる日本人留学生と街中で出会った。彼はお金が無かったから家はないと。朝から昼まで学校、昼からバスケ、眠くなったら24時間開いてるジムでシャワーを浴びて、ジムで仮眠してるとかクレージーなこと言ってたな。彼はどうなったんだろうか?
— Kei | 小さなニューヨーカー (@smallnycer) October 3, 2021
この日も1つ昔の記憶を思い出していた。あの日はソーホーにある行きたかった服屋とカフェが一体化してる話題のお店に行こうと思って、スマホ片手に店を探していた。その時に偶然ニューヨークに4年くらい住んでいる日本人の知り合いと遭遇した。横にはバスケットボールを持った同い年くらいの男性がこっちを見て、軽く会釈した。
僕も軽く会釈して、お店が見つからなくて悩んでることを伝えると「知ってるから連れてってあげる!」と歩き始めた。彼にアメリカ人っぽく大袈裟にお礼を伝えて、彼に「何をしてる人ですか?」と聞いたら、一言、「NBA目指してます」と僕に言った。
その話になった途端、知り合いが笑いながら「こいつ、まじでクレージーだぜ」って急に話に入ってきたからすぐにわかった。彼も変人なのか。
そんなこと言われたら気になるに決まってる。僕は興味津々な目で彼を見てると彼が話し始めた。
「俺はNBAを目指していて、バイトは学生でも出来るんだけど、NBAに行く夢があるから出来るだけバスケの練習がしたい。だから、ストリートバスケでバスケしながら稼いでる。まぁそんなこと言っても雀の涙程度だからホームレスでジムで寝てるけど、シャワーあるし、仮眠できるし最高。毎日はジムで少し寝て、起きたらすぐに筋トレして、学校行って、バスケして、ジムでシャワー浴びて、仮眠の繰り返しって感じですかね。」
たった数分の会話だったけど、情報量が多すぎて整理するために少し黙ってた。また変人と僕は出会ってしまった。どこか彼に対してワクワクしてる自分がいたけど、そんなことを伝えるのは失礼な可能性もあるから自分の中で押し殺してたら、知り合いが大笑いしながら「だろ?こいつぶっ飛んでるだろ?」って言いながら肩を組んで、指をさした。
「ほら、あそこが探してたカフェだよ」
ファッションエリアこと「ソーホー」にあるニューヨークカルチャーとサーフィンが組み合わさったブランド「Saturdays Surf NYC」にチラッと。日本にも数店舗展開しているので知ってる人もいるかも?カフェが店内にあるので、コーヒー買って、バックヤードで飲むことも出来るので休憩がてら行ってみてっ pic.twitter.com/uvLi5S3ptC
— Kei | 小さなニューヨーカー (@smallnycer) September 29, 2021
そのカフェがこの前ツイートした「Saturdays Surf NYC」。多分少し前にお店に行ったこともあって、彼のことを思い出したっぽい。
海外に住んでると「常人には理解出来ない人」とたくさん出会う。ルールなんてないから普通に一般人には理解不能なんだけど、彼らの中では目的を達成する為なら理解されない行動でも問題ないって感じで人生を全力で走ってる。彼らの行動は一般常識を完全に越えちゃってるから変人に見えるだけなんだけど、そんな経験が一番他人から見たら興味をそそられる「魅力」でもある。
だから、もし周りから「あなたの行動ちょっと理解できないわ」って言われたら、自分が思っている以上に魅力的な人間なのかもよ?まぁ、世の中は僕たちの想像を超える超変人たちで溢れかえってるから、僕たちが変人なんだと受け入れた方が人生楽しい。それに変人が変人を呼ぶから、さらに人生楽しくなるよ。
そんな昔話を思い出してたら、彼の今が気になった。彼は結局NBA選手になったのだろうか?彼とはその時1度しか接点がなかったから、彼のその後のことを僕は知らないけど、彼が無事NBA選手になって、成功してるといいな。
※この記事は2021/10/04に公開した情報になります。
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