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自己紹介

(11)出会って1週間のニューヨーカーと結婚した話 – アメリカ永住権取得までの険しい道のり

2021年01月31日(日)

前回の「出会って1週間のニューヨーカーと結婚した話 – 結婚するために必死で日本で働く」の記事の続きです。

今回の渡米は旅行ではなく、結婚するために行った。結婚となるとアメリカの永住権が関係してくることもあって、弁護士が必要だった。弁護士を探すのも相談だけで数万円飛ぶのはキツかったけど、結局は当時働いていた日系企業が契約してる弁護士さんを紹介してもらうことになった。確か金額は5000ドルくらいだったと思う。

観光ビザでもアメリカ人と結婚できるの?と聞かれることが多いけど、昔は観光ビザでアメリカに入国して初めの2ヶ月間はアメリカに住む意思を持ってはいけないけど、最後の1ヶ月はアメリカに住む意思を持っていい=アメリカ永住権の申請できるという制度があった。今は結婚詐欺防止もあって、この方法でアメリカの永住権を取ることが出来ないらしい。

当時はそんな方法でアメリカ永住権も取れることもあって、安心してニューヨークに3ヶ月遊びに行くことにした。しかも、今回は母さんをニューヨークに連れて行くことにした。

実は大事故して入院時に毎日書いていた感謝ノートの手帳の表紙に書いた夢があって、それが母さんをニューヨークに連れて行くことだった。当時はいつか叶えたら良いなって夢だったけど、1年でこの夢が叶ってしまった。母さんはちょっと変わった人で僕が毎年借金をしながらニューヨークに行く姿を一度求めたことないし、彼女との結婚を決めた時も二つ返事で「おめでとう」と言ってくれたりと僕の決めたことに対して理解して、全力でサポートしてくれるのは母親の愛を感じる。それに外人と結婚して欲しいといつも言ってた母さんの夢を一つ叶えれた気もして嬉しかった。

そんな母さんが初めてニューヨークに遊びに来た。たった1週間だったけど彼女の家族とも一緒にご飯を食べたり、ニューヨークの観光名所を彼女と一緒に巡って、わからないことは彼女が英語から日本語に翻訳してくれたのもあって相当楽しんでた。帰りは空港まで送って行ったんだけど、その時に「Keiをよろしくね」と彼女に言って、ハグしてる姿を見てなんか泣きそうになった。

ニューヨークで結婚式を開いてみた

僕と彼女は短期間での結婚ということもあって、偽装結婚が疑われる可能性があるから準備が色々必要で、そのひとつに「結婚式をやる」があった。結婚式をやると言っても時間がなかったけど、本当の結婚と証明するためには結婚式の写真は必須だったので1週間後に結婚式を急遽することにした。僕たちには1ヶ月間の期間内で全ての書類を提出する必要があったから強行突破になるけど1週間で結婚式をやるしかなかった。

式場はもちろん、結婚式に必要な服、親をニューヨークに再度呼ぶなど式の準備だけでもやることはたくさんあって、彼女も毎日疲れてる顔を見せながらも一生懸命やってくれてた。

結婚式は色々な人の協力があったこともあって全て間に合って、100人以上の親戚や友達が集まって、祝ってくれた。この結婚式も色々トラブルがあって、例えば誓いの言葉が英語で何言ってるかわからなくて、陽気な神父さんに色々英語で言われて最後に「Yes? or No?」と急に聞かれて「NO!!」と言ったら、それが誓いの言葉で一瞬会場はシーンとなったけど、「Japaneseジョークよ、ふふふ」と笑って答えたら、みんな笑ってくれた。マジであの瞬間は救われた。

あと結婚式の最中はあんなに幸せそうな母さんの顔を見たことがなかったのも印象強かった。

僕も式の中で母さんに向けて「学生時代はいじめにあって、それからもフラフラしていた僕のことを非難することなく、「KeiはKeiが好きなことをしなさい」とずっと言ってくれてありがとう。今は好きなことをして、こんなに多くの人が僕の結婚式を祝ってくれてる。これからはニューヨークで僕は生きていくよ。本当に母さんの子供でよかった。ありがとう」と手紙を読んだ。あの時の母さんの幸せそうな顔は忘れれないな。

そんなこんなで無事結婚式も終わり、提出期限ギリギリになったけど、アメリカ永住権申請に必要な書類や資料は全て集まって、提出した。特にキツかったのがアルバム作り。結婚式の200枚くらいの写真と出会ってから今までの200枚くらいの写真の中から100枚くらい選んで、その写真を丁寧に切って、撮影日にどんなことがあったのかを一言添えたアルバムを作った。これがマジで時間がかかって、大変だったのを今でも覚えてる。

全ての資料提出が終わって、面接日が決まった。面接当日はスーツを着て行った方がいいと弁護士に言われたので2人でスーツを着て、重たいアルバムを抱えて面接会場に向かった。面接会場に入ると同じように面接を待ってる人たちがたくさんいたけどスーツを着てるのは僕たちだけだった。面接時も短期間での結婚だったこともあり色々聞かれるのかと思いきや、日本のお茶はうまい、相撲は楽しいと面接官と日本の話で謎に盛り上がる。しかも、アルバム一回も目を通してないってオチ。まぁたまたま運が良かっただけかもしれないけど、スムーズに面接は終わって、アメリカ永住権を手に入れることができた。

全ての手続きが終わって、2週間後くらいに手元に永住権が届いた。申請から手元に届くまで5ヶ月くらいかかった。当時は今からニューヨーク生活が始まると思うとこの時は明るい未来しか見えなかったけど、すぐにニューヨークで住む辛さを痛感することになる。

(次の記事:出会って1週間のニューヨーカーと結婚した話 – ニューヨークで生き抜く為にWebメディアを立ち上げる


※この記事は2021/01/31に公開した情報になります。
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この記事を書いたのは...

【街路ch出演】 出会って1週間のニューヨーカーと結婚してニューヨーク移住したが2年で離婚し、ニューヨークで波乱万丈な8年間を1人で生きる。10年後にパタヤでゴーゴー嬢と結婚してタイ移住して大麻農家やったけど一旦引退して新しくなにか大麻関連事業を始める準備中。。詳しい自己紹介はこちらから。

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