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足元にうるさい小さなニューヨーカーの見た世界


HARETAHI NO ASOBI – 晴れた日の遊び

2022年04月30日(土)

『今日何時に家くる?』ハワイ出身のスケーターの友達から連絡が来た。すっかり忘れていた。ニューヨークに住む前は時間に厳しかったのに最近は海外生活が長くなってきたのか時間にルーズになってる。そうは言っても数十分の遅刻だからまだかわいい方だ。僕の友達は5時間とか平気で連絡取れない時とかある。

『わかってる、そんなの比較しても意味はないし、そういう問題じゃない』そんなことを考えながら最近買った靴下とお気に入りのスニーカーの靴紐をしっかり縛って、駆け足で家を出た。

最近外出する時は天気が悪い日が多くて、気分も上がらなかったけど、今日は晴れてた。晴れが少ない地域が世界にはたくさんあるけど、太陽の光を浴びないと鬱になりやすいって言われる理由がわかる気がする。

地下鉄を降りて、地上に出て、空を見上げる。『眩しいな…』目を軽く閉じ、サングラス越しに太陽を見た。ニューヨークはうるさい。目を閉じていても、鳴り止まないクラクション、行き交う人々の会話。光で目がやられたので視線を下げると複数の影が僕の影を横切って歩いていた。止まってる僕の影を避けるように歩く人もいれば、相手の影がコッチなんて気にしないで突っ込んできたり。

だけど、この光が作る影は「人生の深み」に似てるから好きだ。

ずっと成功してる人の人生の話を聞くよりも波瀾万丈な人生を送ってる人の話を聞いた方が聞き入ってしまうのと同じで、影がない世界はまた面白くない。光と影があるから目に見えるモノを魅力的に見せてくれる。『僕はこれからも光と影を追い続ける人生を探すんだろうな』って行き交う影をジーッと見ながら考え込んでた。

『おっ、Kei!やっと見つけた!』声の方に顔を向けると友達がスケボーに乗りながら、手を振ってた。僕はフッと彼の影を見たら、彼の影はすれ違う人の影の顔をバンバンとビンタしてた。

これは面白い。人間観察ならぬ、「影観察」。新しい趣味を見つけたみたい。

HASHIGO NO KAGE


NewYork / Chelsea

Floor Shadow


NewYork / Grand Central Station

Lunch Time


NewYork / Bryant Park


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