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足元にうるさい小さなニューヨーカーの見た世界


タイ

金は持っとらん!男の欲望を楽しむ為にタイに来た40代日本人

2022年11月03日(木)

「今日も結構使っちゃったな…」正面に座ってた中年らしき日本人男性が苦笑いでそう言った。彼は40代でパタヤ在住4ヶ月目の20年以上タイに通い詰めてるフリーランスの未婚日本人男性だった。

僕はたまたまパタヤの日本人が経営するバーに行った時に彼と出会って、何気ないことがきっかけで彼と話をしていた。

彼の第一印象はパッと見は若いけど、イケイケのおじさんというよりは”若作りしてる40代のむっつりな変態おじさん”って感じ。話を聞くと少ない貯金を崩しながら単価の安いフリーランスの仕事をしながらパタヤで節約生活をしてるらしく、1日の使う金額を聞くと2000円くらいで生活しているらしい。

「ほー、そうですか」と相槌を打ちながら、このタイプの人は面白い話を持ってることが多いからビール片手に彼の聞くことにした。

2、3口で終わる”小さな細いジョイント”

僕はビールを飲み終えて、タバコに火をつけると急に彼が「そうそう、最近大麻解禁になったでしょ?本当にタイは天国だよね」と言い、大麻がどれくらい好きなのか語り始めたが、別に深い話でもなんでもない。大麻を吸えば集中して、時間なんか忘れた状態で仕事ができるから好きってだけの話だった。

タイは昔からゴーゴーバーやバービアみたいな女性を買える街ってこともあって「男の街」って言われていたけど、これに大麻が合法化されれたとか男の欲望が全てタイで堪能できると言っても過言ではないなって思いながら、「本当に大麻が好きっていうのはスヌープドッグみたいに1日150本吸う人のことだよ」って笑って朝ごはんを食べながら読んだアメリカのニュースの話をしていた。

ゴーゴーバーはゴーゴーのリズムに合わせ、ゴーゴーダンサーがポールダンスなどを見せる性的サービスも受けられるバー、ナイトクラブでのこと。バービアは日本でいうビアバーみたいなもので性的サービスを受けられる店もある。

「150本は吸えないけど、10本くらいなら毎日吸おうと思えば吸えるかな」と言って、カバンの中から小さい袋を取り出した。10本って結構多いぞ?と思いながら待っていると袋の中には通常のジョイントの1/3程度しか大麻が入ってない”小さくて細いジョイント”が入ってた。推定フィルター除いたら3cm。こんな小さくて、細いジョイントを吸ってる人は生まれて初めて見た。

「なんですか?これは?」と彼に一応聞くと節約の為に2、3口で終わるサイズでジョイントを巻いて、毎晩1本だけ吸うのが日課らしい。果たしてこんな量でハイになるのだろうか?と思いながらライターを探す彼の姿を眺めていた。

「ちょっと女の話しちゃう?」少し話が盛り上がり、ガールズトークならぬメンズトークが始まった。僕は単純に20年もタイに通い詰めてる40代男性が今どんなふうにタイで女の子遊びをしてるのか気になった。「性欲はあるけどお金ないから月に1回だけご褒美で買ってるくらいかな…ゴーゴーバー?たまに行くけど、高いから女の子は買わないよ。裸で踊ってる女の子をビール片手に見る。それだけで満足。あとはたまにご褒美で買うくらいかな。」

慣れた言い草で話すと口に咥えた小さい細いジョイントに火をつけて、勢いよく吸い込み、空に向かって煙を吐き出した。

「それならもっと稼いで、もっと女の子遊びすれば良くないですか?」と彼に聞いたけど元々稼ぐ欲はそこまでなく、「何か仕事があれば回してください」とw来ながら申し訳なさそうな顔で答えて、あと一口で終わるだろう小さくて細いジョイントに火をつけた。

金がないが、それでも女が抱きたい

話がひと段落した時に後ろに人の気配を感じて、振り返るとゴーゴーバーで働いてるっぽい女性がご飯を食べていた。

そんな彼女をボーと見ながら彼が「本当は自分だって、あんなかわいいこと遊びたいけど、今はお金がないからどうしても我慢できない時は2点のタイ人のセフレを家に呼んでるんだよね。本当に容姿はキツいけど、自分の欲には勝てないね。」と言い始めた。

2点のタイ人?なんの話かわからなくて、聞いているといつでもセックスさせてくれるバーで出会った可愛いとは言いづらいタイ人がいるらしい。どんな人なのか聞いても写真もなければ、言語化もできなくて、イライラしてたら「どれくらい酷いかっていうと〜」って話しながら周りをキョロキョロして女の子を探し始めた。そんな彼の姿を見て「世界の恥とも言われても仕方ない!男とはそんなもんだ!」とどこから声が聞こえてきた気がした。

男とは本当に馬鹿だけど、その体験談を聞いてる側は楽しい。

面白い話を聞かせてもらったお礼に飲食代をご馳走して、「一緒に夜の街に少しだけ行きましょう」と提案した。すると、どこから出てきたかわからないサングラスをかけて、もうフィルターしか残ってないジョイントのシケカスに火をつけて、「行きましょうか」とノリノリになっていた。

バーの中は派手に踊り狂うゴーゴーガールに、それを真剣な目でビール片手に品定めするおっさんたち、その中に紛れて忍んでいるサングラス男。よく彼を見ると音楽に合わせて首を上下に振って、「僕は興味ないですよ」アピールをしながらちゃんと目は女の子たちをロックオンして、堪能したら冷えたビールをグイッと飲んでいた。これが彼のパタや夜遊びなのだ。

彼はとても40代には見えないが、こんな大人にはならないように教えられた夜だった。

※この話は実話をベースに書いたフィクションになります

【Voicyでこの話の裏側を話してますので、興味ある方はコチラからどうぞ】



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